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スーパーサイエンスキッズ
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「明日のダ・ヴィンチを探せ!」スクイークワークショップ開催

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2007年8月23日 スペシャル・ワークショップ
もうすぐ月食!!宇宙の旅に出発しよう

8/23に三鷹市の国立天文台三鷹キャンパスにてスクイークのスペシャルワークショップが開催されました。

地元三鷹市の【地域子どもクラブ】の小学生と、HPスーパーサイエンスキッズ(HPSSK)のワークショップなどでスクイークの学習経験を持つ小学生を中心に約40名の子供たちが参加してくれました。

前半は国立天文台の施設見学をし、後半は講演会とイベントにちなんだスクイークのワークショップを実施しました。

国立天文台施設見学・スタート!!

風景画像1

国立天文台天文情報センター 室長・ 縣さんの開会挨拶の後、2グループに分かれて施設見学をしました。 「4次元デジタル宇宙シアター」では最新のコンピュータシュミレーションを科学的に忠実に映像化した、宇宙の立体映像を立体めがねを使って鑑賞しました。ど迫力の映像に子供たちは圧倒され、興奮さめやらぬまま、「大赤道儀室」へ。

風景画像2

1926年に建設された「大赤道儀室」では、国内最大のカールツアイス望遠鏡が、ほぼ完全な姿で鎮座しています。望遠鏡の長い長い歴史や構造について、天文台の方からお話があり、みんな熱心にお話に聞き入ったり質問をしたりしました。

風景画像3

見学終了後は縣さんから太陽系についての大変興味深いお話をしていただきました。冥王星をめぐる天文学会の議論のお話も面白かったですね。また、人類は宇宙を構成する成分のたった4%の元素のそのまた一部しか良くわかっていないんですって。宇宙について知れば知るほど、子供たちは色々な疑問が沸いてくるようです。この「なぜ?」を解き明かす、次世代の科学者がワークショップ参加者の中から生まれるかもしれません!!

スーパーサイエンスキッズが講師役となってスクイークワークショップスタート!!

風景画像5

後半は宇宙に関することをテーマとした、スクイークのワークショップを行いました。今回はスーパーサイエンスキッズのお二人がそれぞれのコンテンツを用意し、講師(ファシリテーター)にチャレンジしました!参加していただいたのが小学校3年生〜中学校3年生と、幅広い年齢層だった為、すこし難しい内容と感じた子もいたようですが、みなさん積極的に取り組みました。「難しい」と感じることや解らなかったことが、次へのステップとなり、向上心につながっていくことでしょう。 小学生と中学生という、普段あまり話すことのない子供たち同士の交流は、それぞれに刺激を与え、大変有意義な時間になったようです。

レイ君のコンテンツ
惑星の大きさ(直径)を調べて、スクイークでそれぞれの比に応じた円で表示する。惑星の写真(色、模様)を選んで、それをスクイーク上の円に貼り付けて実際の太陽系を完成させる。惑星の大きさを比較するクイズを作ったり、チームでコンピューター上に太陽系を作ることで、各惑星の模様や色、大きさを実感を交えて理解しました。
ミカちゃんのコンテンツ
惑星の公転周期を求めて、惑星の公転をシュミレーションする。地球と惑星の会合周期をシュミレーションで求める。また、地球から見た惑星動きをシュミレーションして見る。実際に観測して確認するには何年もかかることが、コンピュータやスクイークを使うと簡単かつ短時間に何度でも確認することができました。
HPスーパーサイエンスキッズ レイ君 HPスーパーサイエンスキッズ ミカちゃん

子供たちの声

  • 楽しかったけど計算や惑星のものが難しかった。
  • 惑星のうごきがパソコンでできておもしろかった。
  • パソコンのやりかたと0.00とかがわかってとてもうれしかった。これも一つの経験だとおもう。
  • ふだん入れない天文台で惑星等のことについてスクイークで学べたことがよかった。
  • 地球や太陽とかの回る速度をみたのがよかった。

保護者の方々の声

  • シアターを見たことも楽しかったしまた難しいことをわかりやすく説明していただけ4年生の息子でも理解できたようでうれしそうでした。また来たいと申しておりますのでよろしくお願い致します。
  • スクイークをはじめて知りました。この機会を通じて興味をもてばいいと思います。ありがとうございました。
  • 非常におもしろかったです。息子が家でやっているのを何度かみましたがこれほど高度な操作をしているとは思いませんでした。PCスキルは当然ですが、想像力などものばせそうでこれからも参加できればいいと思いました。

三鷹市地域子どもクラブ実施委員 宮崎真由美様

スクイークWSでは、異年齢のグループディスカッションが大変良かったと感じました。
確かに難しい課題でしたが、大人の目で心配に思うほど、子どもたちは困ってはいなかったようでした。
サポートの方々に上手く引き出して頂き、どのグループも最終的には完成していましたね。その場で100%理解するのが目的ではなく、体験することが重要と思っています。

そして、一度のイベントとして体験して終わるのではなく、今後、繰り返し経験する中で、各々が自分の中で発見と理解を重ね、フレキシブルに問題解決が出来る力を養えるのだと思っています。 スクイークはその意義においても、素晴らしいソフトだと思っています。

総評

今回は、スクイークのワークショップも同時に行いましたが、ここでは新たしい試みをいくつか実施しました。

1.昨年のスーパー サイエンス キッズに教材となるコンテンツを作成してもらい、講師もやってもらった。
<スーパー サイエンス キッズにとっては、ステップアップの良い経験になり、子ども達にはすごい仲間を見て良い刺激になったと思います。>

2.チームで課題に取り組みました。
<年齢も経験も異なるメンバーが一緒にやることでコミュニケーションの難しさを体験し、自分なりの対応の仕方を考えたのではないでしょうか。>

3.コンピュータやスクイークをシュミレーションツールとして活用しました。
<子ども達は多くの場合、PCをメールや資料作り、インターネット検索、ゲームなどで使っていると思います。しかし、科学者や経済関係者は、コンピュータをシュミレーションの道具として使っています。子ども達は、PCの新しい使い方を体験し、その能力に気づきました。>

国立天文台という場を借りて、学校教育現場や家庭教育ではなかなか実現の難しいことにチャレンジしました。うまくいかなかった子、内容が理解できなかった子、チームの中で活躍できなかった子等々、色々なことがあったと思います。しかし、こういったうまくいかなかった経験やもっとやれたのにといった気持ちを次のステップへのばねにしてくれればと願います。
また、普段の勉強では、答えのあることを学び、いかに早く回答を出すのかを競っています。
しかし、実世界には回答もなく、唯一ひとつの正解もなく、わからないことの方が多いのです。
今回のワークショップで、子ども達が宇宙を通して、そのことを知り、未知の物に取り組んで行くための創造力と情熱をつかんでくれていれば幸いです。

国立天文台、三鷹市教育委員会と2人のスーパー サイエンス キッズのご協力を得て、すばらしいワークショップを実現することができました。
改めて、関係各位に感謝申し上げます。

HP スーパー サイエンス キッズ実行委員会 委員長 瓜谷 輝之